今回は、リニューアルされた「DAIV 5N」2020年モデルのレビューとなります。
本製品のポイント!
☑sRGB比 100%液晶搭載15.6インチノングレア液晶
☑マグネシウム合金採用による軽量化「1.79kg」&狭額縁化「5.3mm」
☑超高速規格 Wi-Fi6 に対応
☑価格:179,800円~
スペック:DAIV 5N(2020年モデル)
まず、スペックから確認します。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
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CPU | インテル Core i7-10875H |
グラフィックス | GeForce RTX 2060 |
メモリ | 16GB PC4-21300 |
M.2 SSD | 512GB NVMe対応 |
液晶パネル | 15.6型 フルHDノングレア |
無線 | インテル Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps)+ Bluetooth 5 |
重量 | 約 1.77kg |
前モデルからの大きな違いはCPUがIntel 第9世代から第10世代へ変わったことでしょうか。
他にもWi-Fi6の採用や重量の軽量化といった点もありますが、GeForce RTX 2060を搭載していることは前モデルと同様ですね。
最新モデルは他モデルと比較しても遜色ないです。
外観:DAIV 5N(2020年モデル)
ここでは、DAIV 5Nの外観を確認しました。
本体外観および添付品:DAIV 5N(2020年モデル)
本体と添付品です。
ACアダプターについては、少し大きめでそこそこ重量があります。
添付されているマニュアル類です。
簡素ともいえますが、保証書とファーストステップガイド、サポートマニュアルと製品仕様です。
本体裏面:DAIV 5N(2020年モデル)
高温注意の記載がありますが、こちらが主な排気口です。
負荷をかけるとかなりの音がしますが、性能を抑えると音も抑えられます。
ボタンひとつで性能が変更できるのは良いですね。
※電源ボタン横にあるボタンにて、切り替え可能です。
本体右側:DAIV 5N(2020年モデル)
本体右側には、カードリーダーとUSB端子×2があります。
カードリーダーは、使うシーンは短時間となるかと思いますがあるだけでもうれしいところ。
USB 3.0が2ポートとあるので外付けマウスを接続しても、USBメモリなどデータのやりとりができますね。
本体左側:DAIV 5N(2020年モデル)
USB3.1ポートとマイクとヘッドホン端子です。
USB3.1ポートは常時給電に対応しているのもポイントです。
キーボードとスライドパッド:DAIV 5N(2020年モデル)
やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:DAIV 5N(2020年モデル)
ゲーミングPCのようなキーボード。
気になる方はバックライトを無効にできます。
電源ボタンが右上にあるので、パソコンの前に座った際、手をのばさなくて良いのはうれしいですね。
エンターキーの押し間違いがあるので、カスタマイズでテンキーの有無を選択できるようなるとうれしいです。
スライドパッド
スライドボタンの左上をダブルタップすると無効にできます。
フィルムを張った状態で利用しましたが、使い勝手は悪くありませんでした。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を図るため、各種ベンチマーク結果から確認します。
クリエイター向けノートPCですので、クリエイターが利用するソフトのベンチマークを基本としました。
CINEBENCH R20ベンチマーク結果:DAIV 5N(2020年モデル)
AMD Ryzen 7 1700Xよりも高性能なのがわかります。
また、CPU-Zで確認した限り、デスクトップ用CPUの Intel Core i7 10700と比較しても1割程度低いぐらいです。
CrystalDiskMarkベンチマーク結果:DAIV 5N(2020年モデル)
今回搭載されていたM.2 SSDは ADATA製でした。
M.2 PCI Express 接続 SSDとしては、十分な速度です。
速度を求めるなら、M.2 PCIe Gen3 x4 接続 の「SAMSUNG PM981a」へ8,800円でカスタマイズできるのでカスタマイズしても良いでしょう。
Adobe Photoshop CC ベンチマーク結果:DAIV 5N(2020年モデル)
DAIV 5D(2019年モデル) GeForce MX 250 |
Overall Basic Score:685.8 |
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mouse W890 GeForce GTX 1650 |
Overall Basic Score:751.8 |
DAIV A7 GeForce RTX 2060 SUPER |
Overall Basic Score:995.2 |
DAIV 5N(2020年モデル) GeForce RTX 2060 |
Overall Basic Score:901.2 |
GeForce GTX 1650を搭載したmouse W890よりも高性能ですし、AMD GeForce RTX 2060 SUPERを搭載したデスクトップPCより少し低い程度。
結果、クリエイター向けPCとしては、十分な性能と判断できます。
Adobe After Effects CC ベンチマーク結果:DAIV 5N(2020年モデル)
AMD Ryzen 5 3600 GeForce GTX 1660 |
Ovarall Score 841 |
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DAIV 5N(2020年モデル) Intel Core i7 10875H GeForce RTX 2060 |
Ovarall Score 805 |
Adobe After Effects CCのベンチマークはメモリ11GB以上必要です。16GBだとその他アプリに6GB割り当てられて足りない状況に。
快適に動作させるにはメモリのサイズが大きく影響しているともいえます。
余裕があれば、メモリサイズを32GB以上にカスタマイズしておきたいところです。
Blender ベンチマーク結果:DAIV 5N(2020年モデル)
無料3DCGソフトの「Blender」
結果をインターネット上で共有してあり傾向も確認できます。
他PCの比較
モデル名 | BMW27結果 |
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mouse F5-i5 (Intel Core i5-8265U) |
12m0s |
G-Tune E5 (Intel Core i7-9750H) |
5m46s |
DAIV Z7-QR4 (Intel Core i7-9700) |
4m49s |
DAIV 5N(2020年モデル) (Intel Core i7-10875H) |
4m2s |
こう見ると、CPU性能は第9世代のデスクトップ用CPUより第10世代のノート用CPUが上ということがわかります。
第9世代と第10世代の差も2割程度あるので、出来れば第10世代のモデルを選びたいところです。
他PCの比較
モデル名 | BMW27結果 |
---|---|
G-Tune E5 (NVIDIA GeForce GTX 1660Ti) |
1m39s |
DAIV Z7-QR4 (NVIDIA Quadro RTX 4000) |
0m54s |
DAIV 5N(2020年モデル) (NVIDIA GeForce RTX 2060) |
1m21s |
CPUの処理結果と比較してみても、専用グラフィックスを利用し処理するほうが高速なのがわかります。
なお、GTX 1660TiとRTX 2060の差は軽微ともいえます。ここは、今回発売されたDAIV 5Dと比較してみたいと思います。
BlackMagic Designベンチマーク結果
Davinci Resolveを開発している「BlackMagic Design」
Davinci Resolve自体には推奨スペックの記載がありませんが、ベンチマークソフト「Blackmagic RAW Speed Test」を提供しています。
CPUでは、3456p30までは可能ですが、CUDA(専用グラフィックス)なら、8K60FPSまで可能なことがわかります。
V-RAYベンチマーク結果
3Dレンダリングソフトウェア「V-RAY」
こちらもベンチマークがありますのでそちらの結果を紹介。
GPUの結果が低いように見えますが、単位がことなります。
他PCの比較
モデル名 | VRAY | VRAY GPU |
---|---|---|
G-Tune E5 (NVIDIA GeForce GTX 1660Ti) |
8,410 ksamples | 139 mpaths |
mouse F5-i5 (Intel Core i5-8265U) |
3591 ksamples | 18 mpaths |
DAIV 5N(2020年モデル) (NVIDIA GeForce RTX 2060) |
10,606 ksamples | 186 mpaths |
やはり専用グラフィックスを搭載したモデルは結果が突出しています。
中でも本モデルであるDAIV 5N(2020年モデル)は今回比較したものと比べても高性能です。
選ぶなら、専用グラフィックスを搭載したモデルが良いという結果ともいえますね。
最後に
今回凡ミスで、背面の写真を撮り忘れており、紹介ができませんでした。
背面には、電源ケーブルだけでなく常時接続するであろう有線LANポートやHDMIポートとThunderbolt 3がまとめてあり好感がもてます。
配線の取り回しを注意しておきたいところと、排気口の出口をふさがないよう注意すれば、快適に利用できます。
カメラの位置とテンキーの配列の特殊なところが残念ですが、矢印キーを変更することで以前のモデルより使いやすくなっています。
企業での複数台導入にも本モデルは十分ですし、持ち出し用のノートPCを探している方にもおすすめできるモデルでした。