2021年5月に発表された「Internet Explorer 11」のサポート終了について、Microsoftより発表されました。
今回は、その発表された内容をもとに、管理者が行うべきことや対応や影響について改めてまとめてみました。
Microsoftより発表された内容
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Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了 – 発表に関連する FAQ のアップデート - Windows Blog for Japan
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今回公開された内容は、こちらです。
一般ユーザーがすべき事項は、Internet Explorer 11からMicrosoft Edge(Chromium版)へ移行することです。
企業の管理者が実施すべき事項は、Internet Explorer 11を利用しているシステムを洗い出し、
・Microsoft Edgeで利用できるか?
・できない場合Microsoft Edgeに搭載されている「IEモード」で利用できるか?
この2点について確認を行う必要があります。
期間も短いため、確認期間と対応期間を考慮すると、早急にIEモードで回避できないシステムを洗い出し対応が可能か、対応できない場合は対応するか別システムへ移行する準備が必要となります。
なお、「IEモード」は内部的IEで利用している「MSHTML」をMicrosoft Edgeから呼び出すので、多くの場合は問題にならないと考えています。
対象OSと対象外OS
今回発表された「Internet Explorer 11」のサポート終了について、対象となるOSがあります。
サポート終了の対象となるOS
半期チャネル (SAC) で配信される Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーション:
Windows 10 デスクトップ SKU (20H2 以降)
Windows 10 IoT (20H2 以降)
現在Windows 10を利用されている方の大半がこちらのOSを利用してるかと。
Windows 10 IoTはあまり特殊用途なので、そこまで利用ユーザーはいないかと。
サポート終了の対象外OS
Microsoft Edge の Internet Explorer モード
Internet Explorer プラットフォーム (MSHTML/Trident)
以下のオペレーティング システムで動作する Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーション:
Windows 8.1
Windows 7 ESU
Windows 10 Server SAC (全バージョン)
Windows 10 IoT LTSC (全バージョン)
Windows 10 Server LTSC (全バージョン)
Windows 10 クライアント LTSC (全バージョン)
当たり前ですが、Microsoft Edge(Chromium版)の「IEモード」は対象外ですね。
それ以外としては、Windows 8.1とWindows 7が対象外なのは理解できます。
Windows 8.1は「2023年1月10日」ですので、Internet Explorer 11のサポート期限の半年程度先。
これなら早めに、Windows 10を搭載したPCへ買い替えるかWindows 10へアップグレードすると良いでしょう。
最後に
Internet Explorer 11はサポート期限を過ぎれば起動してもMicrosoft Edgeへリダイレクトされるようですし、これで一区切りと考えると感慨深いものがあります。
元々2025年のWindows 10のサポート期限に併せて廃止されるとわかっていましたが、前倒しにされるのは正直仕事が増えるので面倒。
ということで、同業の皆様早めに対応していきましょう。