今回は、「Lenovo」の15.6インチのクリエイター向けノートPC「Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)」のレビューとなります。
本製品のポイント!
☑NVIDIA Quadro T2000 Max-Q design搭載
☑LEDバックライト付 15.6型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、16:9) 、光沢なし、300nit搭載
☑メモリ16GB、記憶装置 512GB NVMe M.2 SSD
☑販売終了
目次
- 1 スペック:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2 外観:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.1 本体外観および添付品:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.2 本体裏面:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.3 本体右側:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.4 本体背面:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.5 本体左側:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 2.6 ディスプレイ:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 3 キーボードとスライドパッド:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4 各種ベンチマーク
- 4.1 CINEBENCH R23ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.2 CrystalDiskMark ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.3 DQ10 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.4 FF14 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.5 FF15 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.6 Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.7 Adobe Lightroom Classic ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.8 Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 4.9 Blender ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
- 5 最後に
スペック:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
まず、スペックから確認します。
15.6インチのクリエイティブノートPCで、Quadro搭載モデルとしては高性能なモデルです。
Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル) | |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
CPU | Intel Core i9-10885H |
グラフィックス | NVIDIA Quadro T2000 Max-Q design / Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB (8GBx2) PC4-25600 DDR4 SDRAM |
M.2 SSD | 512GB (PCIe NVMe/M.2) |
液晶パネル | LEDバックライト付 15.6型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、1,677万色以上、16:9) 、光沢なし |
無線 | インテル Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax + Bluetooth v5.1 |
重量 | 約 1.7kg |
ACアダプター 質量 |
本体:約 370g コード:約 60g |
外観:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
ここでは、「Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)」の外観を確認しました。
キーボードやスライドパッド、入出力端子などについても併せて確認しています。
本体外観および添付品:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
本体と添付品についてです。本体とACアダプター、電源ケーブルそれ以外にマニュアル類が添付されています。
。USB Type-Cの有線LANコネクタが添付しているのは、良いところ。マニュアル類については不要なものはほぼありません
ACアダプターとコード併せて500g以下。持ち運ぶことはできなくありません。
本体裏面:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
本体裏側のゴムの部分ですが、奥側はかなり大きく手前に比べ高さがあります。
手前のゴムの部分は小さいですが高さは十分で、これなら排熱にも問題はないでしょう。
ディスプレイはフラットな状態まで開きます。対面で画面を説明したりするのも可能です。これは、Lenovo ThinkPad P17と同様です。
本体右側:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
SDカードリーダーとUSB3.1 Gen 1 (Powered USB)×2、セキュリティー・キーホールが確認できます。
SDカードリーダーの位置は利用シーンを考えるとこちらの位置が良いでしょう。このあたりは、ThinPad P17でも同様です。
本体背面:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
本体背面はフラットになることから、端子はありません。感想としては作りがしっかりしています。
本体左側:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
画像左側から、電源、Type-C USB3.1 x 2 (Gen2) ×2、HDMI、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックとなっています。
USB Type-C端子が2つあるので、多くの場合こちらだけで周辺機器の接続は完了できるでしょう。利用頻度から考えてこの順番は正しいといえます。
ディスプレイ:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
ディスプレイはノングレア(非光沢)ということで映り込みはそこまでありません。電源を切った状態だと結構埃が気になります。
Webカメラは物理シャッターが搭載されており、Web会議などで急にカメラのオフも簡単です。
画面上部にあり、物理シャッターも搭載しています。同社のモデルは物理シャッターを多く搭載しており、Web会議などで便利です。
キーボードとスライドパッド:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
電源ボタンが独立しており、指紋認証も右側手前に配置されています。このあたりは使い勝手がよく考慮されています。
キーボードには、テンキーがなく、無理やり搭載していないのも好感が持てます。
特徴的なのは、矢印キーの上部に「Page Up」「Page Down」のキーが特殊です。あと、PrintScreenキーがなぜあそこにあるのかわかりません。これは、THinkPad P17も同様です。
スライドパッド:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
スライドパッドは手持ちのiPhone 8と比較しても横幅はほぼ同等で、縦幅は広めです。
複数タッチジェスチャーにも対応しており、画面スクロールなども可能です。
やっぱり、ThinkPadの特徴はトラックポイント。私はスライドパッドのほうが慣れていますが、トラックパッドに慣れている方にはどうしてもこちらの方が使いやすい。
搭載されているだけでも、評価できます。サイズもThinkPad P17と同等といえます。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を図るため、各種ベンチマーク結果から確認します。
クリエイターノートPCとはいえクリエイティブ作業も可能なモデルですので、複数のベンチマーク結果をご紹介。
CINEBENCH R23ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
CPU名 | 結果 |
---|---|
Intel Core i7-10610U | 2696pts |
Intel Core i7-1065G7 | 3824pts |
Intel Core i7-1165G7 | 3706pts |
AMD Ryzen 5 4500U | 5428pts |
Intel Core i9-10885H | 7323pts |
Intel Core i7-10750H | 7338pts |
Intel Core i7-10870H | 10022pts |
AMD Ryzen 9 5900HS | 11228pts |
ノート用CPUを搭載していますが、思ったよりスコアが伸びていません。
第10世代Intel Core i7と同等の結果になっています。
CrystalDiskMark ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
NVMe M.2 SSDでも高速な部類。搭載されていたSSDは「KXG6AZNV512G TOSHIBA」です。
シーケンシャルリードが「3,100 MB/s」となっており高性能です。
DQ10 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
ゲームでも軽量な部類のゲームタイトルとして、DQ10のベンチマーク結果です。
本来ゲームをするための専用グラフィックスではありませんが、念のため確認しました。
結果は、高品質(1920x1080)で快適にプレイできる結果です。
FF14 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
ゲームタイトルの中でも、中級クラスとして代表的なFINAL FANTASY ⅩⅣのベンチマーク結果です。
設定は「最高品質 1920×1080」で、「快適」でした。
結果から見ると、GeForce GTX 1650に近いの結果です。
FF15 ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
ゲームタイトルの中でも高負荷なタイトルとしてFINAL FANTASY ⅩⅤのベンチマーク結果です。
設定は「高品質 1920×1080」で、「普通」でした。プレイは可能ですが画質を落としても負荷の高い場面では少しつらい場面もありそうです。
Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
Adobe Photoshopのベンチマークの結果としては、「636」
CPU性能が高くグラフィックス性能も十分なのですがメモリが16GBと少ないため、足を引っ張っている気がします。
本格的な利用を考えるならメモリは32GB以上欲しいところです。
Adobe Lightroom Classic ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
RAW現像ソフトとして代表的なAdobe Lightroom Classicのベンチマーク結果です。
数値的にはかなり高い値となりました。RAW現像や写真加工なら十分な結果です。
Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」のベンチマーク結果です。
数値的には低いように見えますが、これでも十分高性能です。メモリは32GB以上ほしいです。
Blender ベンチマーク結果:Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)
無料の3DCGソフト「Blender」のベンチマーク結果です。
結果としては、「BMW27」で2分13秒程度。この状態だとかなり精巧な3DCGも快適です。
最後に
今回は、Lenovo ThinkPad P1 Gen 3(Quadro T2000 搭載モデル)を確認しました。
15.6インチ液晶ディスプレイを登載しており、重量は約 1.7kgと標準的です。
15インチのノートPCの約2倍ですので、持ち運びはほぼ難しいでしょう。
とはいえ、この性能なら普段は据え置きで打ち合わせや掃除といったシーンでも移動しやすいのはやはりノートPCならではです。
Quadro搭載モデルで高性能なノートPCを探しているなら良い選択肢となるでしょう。
残念なのは、すでに販売終了していることですが、CPUとグラフィックスが後継のものに変更されたモデルが引き続き販売されています。
気になる方はこちらを検討しても良いでしょう。
※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。