今回は、「マウスコンピューター」の17.3インチのゲーミングノートPC「G-Tune E7」のレビューとなります。
本製品のポイント!
☑NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop搭載
☑17.3型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、16:9)
☑メモリ16GB、記憶装置 512GB NVMe Gen×4 SSD
☑税込208,780円~
スペック:G-Tune E7
まず、スペックから確認します。
17.3インチのゲーミング向けノートPCで、GeForce搭載モデルとしては中クラスのモデルです。
G-Tune E7 | |
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OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-11400H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop |
メモリ | 16GB (8GBx2) PC4-25600 DDR4 SDRAM |
M.2 SSD | 512GB (NVMe Gen3×4) |
液晶パネル | 17.3型 フルHDノングレア(1,920×1,080)リフレッシュレート144Hz |
無線 | Intel Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax + Bluetooth v5.0 |
重量 | 約 2.59kg |
外観:G-Tune E7
ここでは、「G-Tune E7」の外観を確認しました。
キーボードやスライドパッド、入出力端子などについても併せて確認しています。
本体外観および添付品:G-Tune E7
本体と添付品についてです。本体とACアダプター、電源ケーブルそれ以外にマニュアル類が添付されています。
マニュアル類としては、標準的です。
数年前のサポートマニュアルと比較し冊子の質が向上しています。
細かいところですが、こういった変更点はうれしいかぎり。
本体裏面:G-Tune E7
本体裏側のゴムの部分ですが、奥側はかなり大きく左右に分かれています。また、中央には追加のゴムの部分があり、このサイズと通気を考えると良い判断。
手前のゴムの部分は小さいですが高さは十分で、これなら排熱にも問題はないでしょう。
本体右側:G-Tune E7
カードリーダーとUSB3.1 (10Gbps)、ネットワーク端子が確認できます。
カードリーダーの位置は利用シーンを考えると手前過ぎないため、こちらの位置が良いでしょう。
ノートPCでは省かれがちなLAN端子が搭載しているだけでなく、設置時奥側にあるのは良いですが、背面か左側の方が使う際に邪魔にならないのですが。このあたりは改善してほしいところです。
本体背面:G-Tune E7
画像左側から、HDMI x 1、Mini Display Port × 1、電源、Thunderbolt 4となっています。
据え置きで利用するなら、電源や外部ディスプレイ出力といった常時利用することが多いケーブル類が背面に集中しています。
ディスプレイがフラットにならないのは仕方ありませんが、対面で説明したりするようなシーンがない、制作用途なら十分といえます。
また、Thunderbolt 4端子があるので、こちらにDockなどを接続しLAN接続や周辺機器を接続すると便利です。
本体左側:G-Tune E7
画像左側から、セキュリティロック、通気口、USB3.0(Type-A) x 1、USB 2.0(Type-A)、マイク、ヘッドホンジャックとなっています。
USB 2.0ポートがこちらにあると使い道はプリンタといった常時接続しておいて問題ないものです。マウスなどを接続する場合は、背面にケーブルをまわす必要があるため、悩ましいところです。
ディスプレイ:G-Tune E7
ディスプレイはノングレア(非光沢)ということで映り込みはそこまでありません。
ディスプレイが開くのはここまで。フラットにはなりませんが、標準的な開度です。
背面にケーブルディスプレイ等の外部接続端子があるため、フラットになりません。逆にここまで開けば問題ないといえます。
キーボードとスライドパッド:G-Tune E7
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:G-Tune E7
電源ボタンは独立しており、位置も右上でこれなら問題ありません。
特徴的なのは、テンキーです。3列タイプの特殊なものですが、数字入力が多い方やテンキーをゲームで利用する方には良いかと。
気になるなら、別途キーボードを準備しても良いかもしれません。
スライドパッド:G-Tune E7
スライドパッドは手持ちのiPhone 12 miniと比較してしてかなり大きい。17インチということで、本体が大きいこともありこれだけ大きければ手の大きな人でも操作しやすいです。
また、複数タッチジェスチャーにも対応しており、画面スクロールなども可能です。
なお、スライドパッドの無効化はファンクションキーとF1キーで変更できるので、利用しない方はそちらで対応すると良いでしょう。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を確認するため、各種ベンチマーク結果を確認します。
ゲーミングノートPCとはいえクリエイティブ作業も可能なモデルですので、複数のベンチマーク結果をご紹介。
CINEBENCH R23ベンチマーク結果:G-Tune E7
CPU名 | 結果 |
---|---|
Intel Core i7-10610U | 2696pts |
Intel Core i7-1065G7 | 3824pts |
Intel Core i7-1165G7 | 3706pts |
AMD Ryzen 5 4500U | 5428pts |
Intel Core i9-10885H | 7323pts |
Intel Core i7-10750H | 7338pts |
Intel Core i5-11400H | 9490pts |
Intel Core i7-11800H | 9625pts |
Intel Core i7-10870H | 10022pts |
AMD Ryzen 9 5900HS | 11228pts |
ノート用CPUを搭載していますが、思ったよりスコアが伸びていません。
第10世代Intel Core i7より高い結果となり、第11世代 Intel Core i7ともほとんど違いのない結果となっています。
CrystalDiskMark ベンチマーク結果:G-Tune E7
NVMe SSDでも高速な部類。搭載されていたSSDは「WDC PC SN530 SDBPNPZ」です。
シーケンシャルリードが「2,400 MB/s」と想定通りの結果となりました。
DQ10 ベンチマーク結果:G-Tune E7
ゲームでも軽量な部類のゲームタイトルとして、DQ10のベンチマーク結果です。
GeForce RTX 3060では性能が高すぎ。Intel Core i5でも十分高性能でありこのクラスでは全く問題ありません。
FF14 ベンチマーク結果:G-Tune E7
ゲームタイトルの中でも、中級クラスとして代表的なFINAL FANTASY ⅩⅣのベンチマーク結果です。
設定は「最高品質 1920×1080」で、「非常に快適」でした。
結果から見ると、推奨スペックを十分クリアしているといってよいでしょう。
画質を調整しなくても、多少負荷のかかるシーンでも十分快適に楽しめます。
FF15 ベンチマーク結果:G-Tune E7
ゲームタイトルの中でも高負荷なタイトルとしてFINAL FANTASY ⅩⅤのベンチマーク結果です。
設定は「高品質 1920×1080」で、「快適」でした。この結果から見ると負荷の高い場面では少しもたつく場面もありそうです。
Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:G-Tune E7
Adobe Photoshopのベンチマークの結果としては、「749」
CPU性能が高くグラフィックス性能も十分で、メモリも16GBと十分。
この性能なら、写真加工やRAW現像といった内容ならデスクトップPCと比較しても遜色ないレベルです。
メモリの多い、G-Tune E7(プレミアムモデル)ならもっと高い結果となるでしょう。
Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:G-Tune E7
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」のベンチマーク結果です。
「Photoshop」と比較しても高い性能が要求される「Premiere Pro」ですが、結果としてはかなり高い結果です。
この結果は、グラフィックス性能よりも、CPUの性能とメモリが大きく影響しているといえます。
結果が、「686」となっており、メモリの容量が多いG-Tune E7(プレミアムモデル)なら1割程度高い結果となりそうです。
Blender ベンチマーク結果:G-Tune E7
無料の3DCGソフト「Blender」のベンチマーク結果です。
結果としては、「BMW27」で41秒程度。この状態だとかなり精巧な3DCGも快適です。
GeForce RTX 3050 Laptopを搭載したモデルと比較しても短時間なため、Blenderはグラフィックス性能の高いモデルを選ぶ方が良いでしょう。
最後に
今回は、G-Tune E7を確認しました。
17.3インチ液晶ディスプレイを登載しており、重量は約 2.59kgとこのサイズとしては妥当です。
ゲーミング向けノートPCとして考えると、性能は十分です。あえてIntel Core i7搭載モデルでなくても良いのではないかと思うほど。
また、本モデルの特徴としてカスタマイズでHDDを追加しデュアルストレージにすることが可能です。
結果、ゲーミングPCとしてでなく、本格的なグラフィックデザイン用のノートPCを探している方や、動画編集も行いたい方向けノートPCです。
ゲーム用途ならあまり気にしなくても良いかもしれませんが、Adobe系ベンチマークの結果を見るとメモリ32GBの方が高い性能を発揮していることがわかります。
クリエイティブ用途で購入するなら、メモリ32GBモデルも選択肢に入れておくと良いでしょう。
※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。