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日本HPの一体型クリエイター向けデスクトップPC「HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル」レビュー

今回は、「日本HP」のクリエイター向けPC「HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル」のレビューとなります。

本製品のポイント!

☑DCI-P3を98%カバー31.5インチ4K UHDグレア液晶搭載
☑Intel Core i9-10900&GeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Design採用
☑ワイヤレスマルチデバイスキーボード付属
☑ワイヤレスチャージ搭載
☑価格:398,000円
日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

スペック:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

まず、スペックから確認します。

一体型PCとしては、かなり高性能なモデルです。

HDDと専用グラフィックスがノートPCでよく使われるものですが、コンパクトに収めるためですね。

HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
OS Windows 10 Pro (64bit)
CPU Intel Core™ i9-10900
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2080 Super with Max-Q design
メモリ 32GB (16GB×2) DDR4-2933MHz
M.2 SSD 1TB SSD (PCIe NVMe M.2)
HDD 2TB HDD (SATA, 5400回転)
液晶パネル 31.5インチワイド・UHD 4Kブライトビュー・IPSグレアディスプレイ
無線 IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
重量 約 13.8 kg
日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

外観:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

ここでは、「HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル」の外観を確認しました。

一体型と普段あまり触る機会のないタイプのため、キーボードや入出力端子などどうなっているか気になります。

本体外観:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体外観:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体外観:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体前面にはスピーカーがあり、音質も悪くありません。
液晶は4Kディスプレイということで、画面から少し距離を置くと快適に作業できます。

本体裏面:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体裏面:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体裏面:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

左から、
Thunderbolt 3 ×1
SuperSpeed USB Type-C ×1
SuperSpeed USB Type-A ×2
HDMI入力端子
HDMI出力端子
ネットワークポート
電源コネクタ
セキュリティロック
となります。

本体左側:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体左側:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体左側:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体左側には、SDカードスロットとヘッドセット端子があります。
ヘッドセットは右側だとマウスの邪魔になりますが、左側なら邪魔になりません。

また、SDカードスロットは右側のほうが良いと思いますが、このあたりは、設計の問題でしょう。

ワイヤレスチャージ:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

ワイヤレスチャージ:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

ワイヤレスチャージ:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

本体の土台となる部分には、「Qi規格」のワイヤレスチャージできる箇所があります。
iPhone 8以降のiPhoneなら充電できますし、Andoroidもワイヤレスチャージに対応したモデルなら充電可能です。

日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

キーボード:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。

ここでは、キーボードの使い勝手を確認しました。

キーボード:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

キーボード:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

キーボード:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

キーボードはBlueToothで接続されています。
マルチペアリング可能なキーボードなので、スマートフォンにも入力可能です。
キーボードには、スマホやタブレットのスタンドとなる仕切りがありますので、ペアリングしておけばそちらへも入力できます。

なお、キーボードとマウスは単4電池2本が必要となります。

日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

各種ベンチマーク

ここではPCの性能を図るため、各種ベンチマーク結果から確認します。

クリエイター向けノートPCですので、クリエイターが利用するソフトのベンチマーク結果をご紹介。

CINEBENCH R20ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

CINEBENCH R20ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

CINEBENCH R20ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

CPU名 結果
AMD Ryzen 5 3500 2599cb
Intel Core i7-9700 3033cb
AMD Ryzen 7 3700X 4432cb
Intel Core i9-10900 4307cb

結果を見ると、第9世代のIntel Core i7と比較して1.3倍以上の結果となりました。
また、AMD Ryzen 7 3700Xと比較しても大きな違いはありません。

CrystalDiskMarkベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

CrystalDiskMarkベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

CrystalDiskMarkベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

読み込み書き込みともに3000MB/sを超えており、かなり高速なのがわかります。

大容量ファイルの操作も快適ですね。

Adobe Photoshop CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe Photoshop CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe Photoshop CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

他PCの比較

DAIV A7
GeForce RTX 2060 SUPER
Overall Basic Score:995.2
DAIV 5N(2020年モデル)
GeForce RTX 2060
Overall Basic Score:901.2
ENVY 15-ep0003TX
GeForce RTX 2060 with Max-Q Design
Overall Basic Score:913.8
DAIV 5D-R7
GeForce GTX 1660 Ti
Overall Basic Score:928
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
GeForce RTX 2060 with Max-Q Design
Overall Basic Score:926.6

先日レビューしたHP「ENVY 15 クリエイターモデル」と比較しても高い結果となっています。
Photoshopはかなり快適に作業できますね。

Adobe After Effects CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe After Effects CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe After Effects CC ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

他PCの比較

AMD Ryzen 5 3600
GeForce GTX 1660
Ovarall Score 841
DAIV 5N(2020年モデル)
Intel Core i7 10875H
GeForce RTX 2060
Ovarall Score 805
ENVY 15-ep0003TX
Intel Core i9 10885H
GeForce RTX 2060 with Max-Q Design
Ovarall Score 942
DAIV 5D-R7
AMD Ryzen 7 3700X
GeForce GTX 1660Ti
Ovarall Score 922
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
Intel Core i9 10900
GeForce RTX 2080 with Max-Q Design
Ovarall Score 900

「ENVY 15 クリエイターモデル」よりスペックでは劣るのですが、それでも結果はこちらが下となりました。
原因はディスクの構成が影響していると考えられます。
とはいえ、Ovarallで900とかなり高い結果となっており十分快適に作業できます。

Adobe Lightroom Classic ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe Lightroom Classic ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Adobe Lightroom Classic ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

AMD Ryzen 5 3600
GeForce GTX 1660
Ovarall Score 765.5
ENVY 15-ep0003TX
Intel Core i9 10885H
GeForce RTX 2060 with Max-Q Design
Ovarall Score 832
DAIV 5D-R5
AMD Ryzen 5 3500
GeForce GTX 1660Ti
Ovarall Score 635.5
DAIV 5D-R7
AMD Ryzen 7 3700X
GeForce GTX 1660Ti
Ovarall Score 928
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
Intel Core i9 10900
GeForce RTX 2080 with Max-Q Design
Ovarall Score 791

デジタル一眼などで撮影された、写真などをRAW現像するのに利用されるソフトです。
Lightroom Classicは主にCPUの性能が大きく影響しますし、記憶装置の速度も大事となります。
そんな、Adobe Lightroom Classic にもベンチマークがありますので、そちらの結果を確認しました。
※メモリ32GB搭載PCでアプリケーションの最大使用メモリが16GBを超えるため、メモリ容量は多いにこしたことはありません。

思ったより結果が伸びませんでした。
本モデルのDisk速度も速いのですが、「ENVY 15 クリエイターモデル」は高速なメモリと高速なディスクを搭載しているので、その差が出たとも考えられます。

Blender ベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

無料3DCGソフトの「Blender」

結果をインターネット上で共有してあり傾向も確認できます。

Blender ベンチマーク結果(CPU)

Blender ベンチマーク結果(CPU):HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Blender ベンチマーク結果(CPU):HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

他PCの比較

モデル名 BMW27結果
mouse F5-i5
(Intel Core i5-8265U)
12m0s
G-Tune E5
(Intel Core i7-9750H)
5m46s
DAIV Z7-QR4
(Intel Core i7-9700)
4m49s
DAIV 5N(2020年モデル)
(Intel Core i7-10875H)
4m2s
ENVY 15-ep0003TX
(Intel Core i9 10885H)
3m42s
DAIV 5D-R5
(AMD Ryzen 5 3500)
6m4s
DAIV 5D-R7
(AMD Ryzen 7 3700X)
4m10s
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
(Intel Core i9 10900)
3m16s

比較対象と比べても高性能であることがわかりました。
ただ、Blenderの場合は専用グラフィックスを利用した値のほうが重要ですし、併せて結果を見てみます。

Blender ベンチマーク結果(CUDA)

Blender ベンチマーク結果(CUDA):HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Blender ベンチマーク結果(CUDA):HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

他PCの比較

モデル名 BMW27結果
G-Tune E5
(NVIDIA GeForce GTX 1660Ti)
1m39s
DAIV Z7-QR4
(NVIDIA Quadro RTX 4000)
0m54s
DAIV 5N(2020年モデル)
(NVIDIA GeForce RTX 2060)
1m21s
ENVY 15-ep0003TX
(GeForce RTX 2060 with Max-Q Design)
1m33s
DAIV 5D-R5
(GeForce GTX 1660 Ti)
1m48s
DAIV 5D-R7
(GeForce GTX 1660 Ti)
1m39s
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
(GeForce RTX 2060 with Max-Q Design)
1m11s

結果としては、Quadroを搭載したモデルには及びませんでしたが、GeForce RTX 2060を搭載したモデルより、高性能であるということがわかりました。
順当とはいえますが、Blenderも快適に利用できますね。

BlackMagic Designベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

Davinci Resolveを開発している「BlackMagic Design」

Davinci Resolve自体には推奨スペックの記載がありませんが、ベンチマークソフト「Blackmagic RAW Speed Test」を提供しています。

BlackMagic Designベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

BlackMagic Designベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル


結果を見ると、4320p60でも十分な結果となっています。
Davinci Resolveも快適に動作できます。

V-RAYベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

3Dレンダリングソフトウェア「V-RAY」

こちらもベンチマークがありますのでそちらの結果を紹介。

V-RAYベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

V-RAYベンチマーク結果:HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル

他PCの比較

モデル名 VRAY VRAY GPU
G-Tune E5
(NVIDIA GeForce GTX 1660Ti)
8,410 ksamples 139 mpaths
mouse F5-i5
(Intel Core i5-8265U)
3,591 ksamples 18 mpaths
DAIV 5N(2020年モデル)
(NVIDIA GeForce RTX 2060)
10,606 ksamples 186 mpaths
ENVY 15-ep0003TX
(GeForce RTX 2060 with Max-Q Design)
9,750 ksamples 155 mpaths
DAIV 5D-R5
(GeForce GTX 1660 Ti)
6,098 ksamples 136 mpaths
DAIV 5D-R7
(GeForce GTX 1660 Ti)
12230 ksamples 136 mpaths
HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデル
(GeForce RTX 2080 with Max-Q Design)
14234 ksamples 200 mpaths

比較対象と比べて最も高い結果となりました。

V-Ray for 3ds MaxやV-RAY for MAYAなども快適に動作できます。

日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

最後に

今回は、HP ENVY All in One 32プロフェッショナルモデルを確認しました。

本製品ではOSにWindows 10 Proを採用しており、企業での利用を強く意識しているとも見えます。

一部ベンチマークでは、他製品より評価が低い場面も見受けられましたが、全体的に高い結果となり、どんな製品でも快適に動作することがわかりました。

だたし、途中ベンチマークで熱が上がりすぎると、自動的に電源が落ちる保護機能が何度か動作しました。

これは、RTX 2080とIntel Core i9の排熱処理が追い付かなかったためと想定されますが、そこまで高い負荷を長時間与え続けることはそうないでしょうし、あったとしても本体に致命的な問題が発生することは少ないでしょう。ただ、負荷の高い処理を連続で行う場合は、データを定期的に保存しておく必要がありそうです。

本体スタンドには、Qi充電できるポートが用意されており、ケーブルレスでスマートフォンが充電できるだけでなく、キーボードには、スマートフォンやタブレットスタンドとなるくぼみがありそのままスマートフォンやタブレットにキーボードから入力出来たりとよく考えられています。

また、カメラは本体上部にあり、ポップアップ式で利用しないときは収納できるもポイントです。

全体的に良くまとまっており、完成度の高い1台です。

日本HP
Intel Core i9-12900 / 64GB (32GB×2) DDR5-3600MHz / 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) + 2TB M.2 SSD (PCIe Gen 4x4 NVMe) / NVIDIA GeForce RTX 3080 with Max-Q design / 34.0インチワイド・WUHD 5Kブライトビュー・IPSディスプレイ ※アンチリフレクションコーティング仕様 / IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0 / 約 11.54 kg

※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。

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