コラム

Windows 11へ移行できないトラブルを修正した方法について

今回は、手持ちのWindows 10のデスクトップPCをアップグレードするために、行った対応についてです。

新しい Windows 11 OS へのアップグレード | Microsoft

実際に検証でおこなった端末下記で記載した端末です。

発生した問題点

・UEFI、セキュア ブート対応
・トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0

「Windows 7」時代からクローンを利用し延命してきており、記憶装置がUEFI(GPT)となっていません。
また、TPMについては普段不要ですので、有効にしていませんでした。

これを解決しないとWindows 11へアップグレードできません。

どんなものか見てみたいので、これらの問題を解決します。

問題点の解決方法

今回発生したトラブルを解決した手順を下記に記載。

トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0

現在利用しているマザーボードは、「ASUS」ですのでマニュアルを参照するか、公式サイトで確認しても良いでしょう。

PCを起動する際に、「Del」キーを押下しURFIの管理画面を起動します。

UEFIの管理画面から「Advanced」へ移動し、その中の、「AMD fTPM configuration」の「Farmware TPM」を有効へ変更します。

あとは、保存してリセットを行えば対応可能です。

UEFI、セキュア ブート対応

まず、UEFI管理画面で難点か確認しておきます。

TPM同様、起動画面で「Del」キーを押下し、UEFI管理画面を起動します。

UEFIの管理画面から、ブート画面へ移動します。

その中で「CSM」の画面から、Lanch CSMから「UEFI」が利用可能になっていることを確認し、なっていない場合は利用可能となるように変更します。

「Secure Boot」を有効にします。

あとは、保存してリセットを行えば対応可能です。

UEFIを利用できるようにするために、MBRからGPTへ変更

ほとんどの場合、上記までの対応で終わるのですが、私の場合過去から色々と流用した関係から、DISKが「MBR」となっており、「GPT」となっていません。

MBRからGPTへの変更が必要となります。

マスターブートレコード|Wikipedia

GUIDパーティションテーブル|Wikipedia

ハードドライブの MBR から GPT への変換|Dell

Windows システムツールから「コマンド プロンプト」右クリックし、管理者で起動します。

起動した「コマンド プロンプト」へ下記コマンドを入力します。

「mbr2gpt /validate / allowFullOS」
と入力します。

ここで、「Disk layout validation failed for disk」と出た場合は、Diskに問題があります。

C:\Windows\setuperr.log
こちらにエラーログが記載されています。

私の場合は、「First partition too close to the beginning of the disk. Should start at offset 17408 or above, found at 4096」
と記載されていましたので、最初のパーティションの前に空きがないと怒られています。

また、不要なパーティションがある場合は同様にエラーが出る場合があるようです。

どちらもフリーソフトで行えます。

MiniTool Partition Wizard 無料版 12.5

今回利用したソフトウェアはこちら。

こちらをダウンロードし、インストールします。

ディスクの一番左側のパーティションを選択し右クリックします。

表示されるメニューから、「移動/サイズ変更」を選択します。

「パーティションサイズ」を1MB小さくし、「前の未割り当て領域」へ1MB増やします。
その後、左下の「適用」をクリックすることで、ディスクのサイズが変更されます。

その後、アプリの中で表示されているディスクを右クリックすることで、「MBRからGPTへ変換」変換しても良いですし、上記コマンドから変換しても「MBR」から「GPT」へ変換できます。

変換するコマンドは、下記のとおり
「mbr2gpt /convert / allowFullOS」

ディスクが複数ある場合は、対象となるディスクを指定しないといけないので、コマンドラインが異なります。

「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS」
といった風になります。

最後に

実際にWindows 11は今後これらの制限が緩和されると思いますので、(TPMについてはすでに緩和されている)ここまでめんどくさいことをしなくても良いと思います。

Windows 11を試してみたい方は、こういったチェックも必要必要となるので注意が必要ですが、MBRからGPTへ変更するには良いタイミングですので、やっておいて損はないかと。

あぁ、あと
「Easus」
「AOMEI」
の2つのソフトは検索上位に出てきますが、実際に変更するには有償版が必要となります。

MiniTool Partition Wizard 無料版 12.5

Windows 11については、Insider Programに参加している方でも「Dev」チャンネルの方だけがインストールできるので、気になる方は変更してみてください。

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