今回は、「ASUS」の15.6インチのゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G15 GA503QS (GA503QS-R9R3080G)」のレビューとなります。
本製品のポイント!
☑NVIDIA GeForce RTX 3080搭載
☑2,560×1,440ドット (WQHD) (165Hz) DCI-P3 100%
☑メモリ32GB、記憶装置 1TB NVMe M.2 SSD
☑価格:329,800円 (税込)
目次
- 1 スペック:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2 外観:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.1 本体外観および添付品:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.2 マニュアル類:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.3 本体裏面:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.4 本体右側:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.5 本体背面:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.6 本体左側:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.7 ディスプレイ:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 2.8 ACアダプターと電源ケーブル:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 3 キーボードとスライドパッド:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4 各種ベンチマーク
- 4.1 CINEBENCH R20ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.2 CrystalDiskMark ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.3 DQ10 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.4 FF14 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.5 FF15 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.6 Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.7 Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 4.8 Blender ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
- 5 最後に
スペック:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
まず、スペックから確認します。
15.6インチのゲーミングノートPCとしては、最も高性能な部類で、1.99kgとゲーミングノートPCとしては、軽量です。
ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 9 5900HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3080 (NVIDIA Optimus Technology対応) |
メモリ | 32GB DDR4-3200 PC4-25600 |
M.2 SSD | 1TB (PCI Express 3.0 x4接続) |
液晶パネル | 15.6型 WQHD (165Hz) ノングレア |
無線 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax + Bluetooth 5.1 |
重量 | 約 1.99kg |
外観:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ここでは、「ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G」の外観を確認しました。
キーボードやスライドパッド、入出力端子などについても併せて確認しています。
本体外観および添付品:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
本体と添付品についてです。本体とACアダプター、電源ケーブルそれ以外にマニュアル類が添付されています。
マニュアル類:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
マニュアル類についてです。
保証書とKINGSOFT WPS Office、iフィルターといった付属ソフト、マニュアルが添付されています。
iフィルターはインターネットの閲覧可能なサイトを制限することができるソフトウェアで、導入しておくと危険なサイトから守ってくれます。
ウイルス対策ソフトによっては、同等の機能を持ったものもありますが、こういったものが付属しているのは良いところです。
本体裏面:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
本体裏側のラバー部分は前面が低めで奥側が高めになっています。
これは、排気をうまくするための考慮されています。
ディスプレイを開いた状態では液晶画面の角度によりさらに本体と接地面の間にスペースが確保できるので、排熱に対する対策として考えると十分。
本体右側:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
画像左から、USB3.2 (Type-A/Gen2)とカードリーダーとセキュリティロックです。
こちらに有線マウスを接続すると邪魔になります。USBメモリといったデータのやりとり用として考えると良いでしょう。
またカードリーダーもこちらに搭載しているので、設計者はそういった使い勝手を意識していると考えます。
本体背面:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
本体裏側には通気口が確認できます。
ディスプレイを開くと通気口ふさぐことになりますが、塞ぎ切らないように通気口前の部分を凹ませてあります。
熱の逃げにくい環境でなければ、十分性能を排熱できそうです。
本体左側:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
画像左側から、電源、HDMI、有線LANポート、USB3.2 (Type-A/Gen2)、USB3.2 (Type-C/Gen2)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックとなります。
ディスプレイを接続するのにHDMIだけでなく、USB Type-Cでも接続できます。
実際にモバイルディスプレイをUSB Type-Cで接続しました。
ケーブル1本でデュアルディスプレイにできるので非常に便利。
USBのヘッドセットを接続するならUSBによる有線のものよりBluetoothといったケーブルレスのもののほうが邪魔にならずによいでしょう。
ディスプレイ:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ディスプレイはノングレアということで映り込みもそこまでありません。
ACアダプターと電源ケーブル:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ACアダプターと電源ケーブルの重量は、併せて590gです。
ACアダプターだけで、488gとなっており、このクラスの性能のACアダプターとしては、軽量です。
本体と併せても2.6kg以下ということで、なんとか持ち運べる部類です。
キーボードとスライドパッド:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
キーボードはテンキーのないタイプで余裕があります。
電源ボタンと機能ボタンが独立しています。音量とマイクについて独立しているのは好印象。
ゲーム中にSkypeなどで話しながらプレイしていて、家族から声をかけられたりした時やLINE通話がかかってきたときにも便利です。
スライドパッド:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
スライドパッドは手持ちのiPhone 8と比較してもひとまわり大きいです。
複数タッチジェスチャーにも対応しており、画面スクロールなども可能。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を図るため、各種ベンチマーク結果から確認します。
ゲーミングノートPCとはいえクリエイティブ作業も可能なモデルですので、複数のベンチマーク結果をご紹介。
CINEBENCH R20ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
CPU名 | 結果 |
---|---|
Intel Core i7-8665U | 1153cb |
Intel Core i7-9750H | 2617cb |
Intel Core i9-9980H | 2930cb |
Intel Core i7-9700 | 3033cb |
Intel Core i7-10875H | 4184cb |
Intel Core i9-10885H | 3370cb |
AMD Ryzen 5 3500 | 2599cb |
AMD Ryzen 7 3700X | 4432cb |
AMD Ryzen 9 5900HS | 5199cb |
デスクトップ用CPUである「AMD Ryzen 7 3700X」よりも高性能で、ノート用PCのCPU性能は低いというイメージを覆す性能です。
この性能なら
あえてデスクトップPCを選ぶ必要もないでしょう。
CrystalDiskMark ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
NVMe M.2 SSDでも高速な部類。搭載されていたSSDは「SK Hynix HFM001TD3JX013N」です。
現在では、これよりも高速なSSDもありますが、価格と性能のバランスを考えると十分。
DQ10 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ゲームでも軽量な部類のゲームタイトルとして、DQ10のベンチマーク結果です。
ある程度のグラフィック性能があれば十分プレイできますし、このクラスのグラフィックスだと高性能すぎて負荷の高い場面でも送れるようなことはないでしょう。
FF14 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ゲームタイトルの中でも、中級クラスとして代表的なFINAL FANTASY ⅩⅣのベンチマーク結果です。
このPCなら大型アップデート「暁月のフィナーレ」以降も快適にプレイできます。
現在「暁月のフィナーレ」ベンチマークが出ていますが、このベンチマークと比較して値が1割程度減の結果となります。
FF15 ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
ゲームタイトルでも重量級タイトルの代表として、FINAL FANTASY ⅩⅤのベンチマーク結果です。
フルHDで快適といった結果です。画質を落とせば負荷の高い場面でも十分プレイ可能です。
Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
Adobe Photoshopのベンチマークの結果として、デスクトップPCと比較しても十分な性能です。
この性能なら、4K画像や多重レイヤーファイルも快適に編集できます。
Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
動画編集ソフトとして代表的なAdobe Premiere Proのベンチマーク結果です。
数値的にはGeForce RTX 3060 Laptopと比較して1割程度高い結果です。
動画編集を1分1秒でも短い時間で行いたい方向け。
Blender ベンチマーク結果:ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080G
無料の3DCGソフト「Blender」のベンチマーク結果です。
数値的にはGeForce RTX 3060 Laptop搭載したノートPCと比較して4分の3程度の時間で処理が完了します。
3DCGを本格的に行っても快適なことがわかりました。
最後に
今回は、ROG Zephyrus G15 GA503QS GA503QS-R9R3080Gを確認しました。
CPUはデスクトップPCと比較しても見劣りしない性能ですしグラフィックス性能も高い、価格に見合った結果となりました。
ただし、ゲームタイトルではグラフィックス性能を発揮しきれていない場面が見受けられ、下位のGeForce RTX 3070 Laptopより低い面もあります。
クリエイティブ作業では、グラフィックス性能がそのまま結果として出ていましたので、電源にもう少し余裕があればもっと良い結果になったかもしれません。
しかし、高負荷でもファンの音がそこまで気にならなかったので、このあたりのバランスを考えると十分とも言えます。
気になる点としては、電源ボタンが指紋認証と一体となっており、誤って電源ボタンを押してしまいスリープや電源OFFとなってしまわないかということです。
とはいえ、高性能なノートPCを探している方にとって、選択肢の1つとして確認しておきたい1台でした。
※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。