今回は、マウスコンピューターの14インチクリエイターノートPC「DAIV 4P-H」のレビューとなります。
本製品のポイント!
☑インテル Core i7-1165G7&Iris Xe Graphics搭載
☑Thunderbolt 4ポート搭載
☑重量:985g
☑価格:175,780円 (税込)
スペック:DAIV 4P-H
まず、スペックから確認します。
14.0インチで985gとかなり軽量なクリエイターノートPCです。
また、16:9ではなく16:10となっており縦幅が少し広いのもポイントです。
DAIV 4P-H | |
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OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-1165G7 |
グラフィックス | Intel Iris Xe グラフィックス |
メモリ | 32GB DDR4-3200(PC4-25600) |
M.2 SSD | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
液晶パネル | 14.0型 WUXGAノングレア(LEDバックライト) |
無線 | インテル Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 |
重量 | 約985g |
外観:DAIV 4P-H
ここでは、「DAIV 4P-H」の外観を確認しました。
やはり、キーボードスライドパッド、入出力端子などによっては使い勝手が大きく異なります。
本体外観および添付品:DAIV 4P-H
本体とACアダプター、コンセントとマニュアル類です。
マニュアル類には、CLIP STUDIO PAINTが添付されているのは、クリエイター向けブランドの「DAIV」のみです。
本体裏面:DAIV 4P-H
本体裏面には、4つ角にゴム状の足があります。高さはそこまで気になりません。
ゴムの高さは変わらないのですが、後側の本体部分が高くなっており、排熱を考慮されていることです。
本体側で角度を作るモデルはかなり珍しいです。
本体右側:DAIV 4P-H
左からThunderbolt 4、USB3.0 (5Gbps)Type-A(常時給電対応)HDMI、ACアダプターです。
右側にディスプレイに出力可能な端子が2つ(Thunderbolt 4とHDMI)もありますし、電源を接続する端子もこちらにあります。
Thunderbolt 4は左側に欲しかったところです。
本体背面:DAIV 4P-H
本体背面です。背面には入出力端子がありませんし、通気口も確認できません。
なんだかあっさりしています。
本体左側:DAIV 4P-H
本体左側には、左からセキュリティスロット、USB3.1 (10Gbps) Type-C、USB3.0 (5Gbps)Type-A、ヘッドホン出力/ ヘッドセットとなります。
入出力端子としてみてみると、常時接続するものではなくデータのやり取りをするものがこちらに集中しています。
カードリーダーがこちらにあるのはちょっと使いにくいですが、利用シーンを考えるとそこまで気にならないでしょう。
ディスプレイ:DAIV 4P-H
ディスプレイはノングレア液晶です。
映り込みはなくそこまでありません。
モバイルディスプレイを接続してみました。
モバイルディスプレイは16:9のフルHDであり、比較してみても縦幅の表示が少し多いです。
これならWordやExcelといった作業だけでなくPhotoshopなどもスクロール回数が少なくなり快適です。
キーボードとスライドパッド:DAIV 4P-H
やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:DAIV 4P-H
キーボードはテンキーのない標準的な日本語キーボード。
ただ、矢印キーの左右は縦幅を半分でも良かった気がします。これは好みともいえます。
電源ボタンは小さいですが、独立しているのは好感がもてます。配置が整っていない気もしますが、右側上部にあるのも良いです。
スライドパッド:DAIV 4P-H
スライドパッドは、iPhone 8の画面と比較してもかなり大きめ。
スライドパッドも液晶ディスプレイと同様縦幅が広く、ジェスチャーで画面スクロールさせるのも快適です。
また、スライドパッド左上をダブルタップすると、スライドパッドの有効無効が変更できます。この機能は結構便利。
ACアダプター:DAIV 4P-H
ACアダプターは重量234gと軽量です。
ACアダプターと電源ケーブルが分離でき一般的です。
ただ、USB-Cで充電も可能ですしバッテリーも12時間と長時間利用可能ですので、日帰りの出張や旅行では携帯は不要でしょう。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を図るため、各種ベンチマーク結果から確認します。
クリエイター向けノートPCですので、クリエイターが利用するソフトのベンチマーク結果をご紹介。
CINEBENCH R23ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
結果詳細
CPU名 | 結果 |
---|---|
AMD Ryzen 5 3550H | 4289pts |
Intel Core i7-1165G7 | 5887pts |
Intel Core i7-10870H | 9487pts |
AMD Ryzen 9 5800HS | 13236pts |
モバイル用CPUとしては、十分な性能です。
正直、WordやExcelといったOfficeソフトを利用する分には十分。
同じCPUでも、ベンチマークの結果は他モデルより高い値となりました。
CrystalDiskMarkベンチマーク結果:DAIV 4P-H
NVMe M.2 SSDとしては標準的な速度です。
今回搭載されていたSSDは ADATA SX6000PNPでしたのでカタログ値に近い数字です。
Adobe Photoshop CC ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
上位モデルである、DAIV 5Nと比較しても遜色ない結果となりました。
グラフィックデザインなら、十分な性能です。
他PCの比較
mouse K5 GeForce MX 350 |
Overall Score:660 |
---|---|
DAIV 4P-H Intel Iris Xe グラフィックス |
Overall Score:800 |
DAIV 5N GeForce RTX 3060 Laptop |
Overall Score:807 |
ROG Flow X13 GV301QE GeForce RTX 3050 Ti |
Overall Score:881 |
ROG Zephyrus G15 GA503QS GeForce RTX 3080 Laptop |
Overall Score:966 |
Adobe Lightroom Classic CC ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
こちらも、専用グラフィックスを搭載したモデルと比較も遜色のない結果となりました。
外出先でRAW現像を行っても快適なレベルです。
他PCの比較
ROG Flow X13 GV301QE GeForce RTX 3050 Ti |
Overall Score:736 |
---|---|
mouse K5 GeForce MX 350 |
Overall Score:759 |
DAIV 5N(20210年モデル) GeForce RTX 3060 Laptop |
Overall Score:797 |
DAIV 4P-H Intel Iris Xe グラフィックス |
Overall Score:800 |
ROG Zephyrus G15 GA503QS GeForce RTX 3080 Laptop |
Overall Score:821 |
Blender ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
無料3DCGソフトの「Blender」
結果をインターネット上で共有してあり傾向も確認できます。
Blender ベンチマーク結果(CPU)
CPUの結果では、Intel Core i5-8265Uより高い結果となりました。
とはいえ、グラフィックスで動作した場合は、CPUより低い結果となり、軽量なBMW27でこの結果となっていることから、3DCGには向きません。
他PCの比較
モデル名 | BMW27結果 |
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mouse F5-i5 (Intel Core i5-8265U) |
12m0s |
DAIV 4P-H (Intel Core i7-1165G7) |
7m1s |
DAIV 5N(2021年モデル) (Intel Core i7-10870H) |
3m54s |
ROG Zephyrus G15 GA503QS (AMD Ryzen 9 5900HS) |
3m36s |
DQ10ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
軽量なゲームタイトルの代表として、DQ10のベンチマーク結果
十分楽しめる結果となりました。負荷の高い場面でもたつくようなら、画質を落とせば十分楽しめるでしょう。これなら、マインクラフトも楽しめます。
FF14ベンチマーク結果:DAIV 4P-H
中クラスの代表的なゲームタイトルの代表として、FF14のベンチマーク結果です。
最低まで画質を落とせば何とか動作するレベルでした。負荷の高い場面では、カクツク場面もありそうです。
PSO2 ニュージェネシスベンチマーク結果:DAIV 4P-H
2021年7月に新しくリリースされたタイトルのベンチマークです。
こちらも最低画質まで落とせばなんとかプレイできるレベルです。
最後に
今回は、DAIV 4P-Hを確認しました。
持ち運び用のノートPCとしては、軽量な部類ですし性能も十分。
同一CPUを搭載したノートPCと比較しても高い値がでました。
クリエイティブ作業ではメモリが16GBでは足りない場面も多く、記憶装置の容量も多い本モデルは良い選択肢になります。
クリエイティブ作業を行わない方で持ち運び用のノートPCを探しているなら、標準モデルも選択肢の1つとして考えると良いでしょう。
※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。