今回は、「マウスコンピューター」の15.6インチのクリエイターノートPC「DAIV 5P」のレビューとなります。
本製品のポイント!
☑NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop搭載
☑15.6型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、16:9) sRGB 100%
☑メモリ16GB、記憶装置 512GB NVMe M.2 SSD
☑税込186,780円~
スペック:DAIV 5P
まず、スペックから確認します。
15.6インチのクリエイター向けノートPCで、GeForce搭載モデルとしては中クラスのモデルです。
DAIV 5P | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-11800H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
メモリ | 16GB (8GBx2) PC4-25600 DDR4 SDRAM |
M.2 SSD | 512GB (PCIe NVMe/M.2) |
液晶パネル | 15.6型 フルHDノングレア (LEDバックライト)(1,920×1,080) |
無線 | インテル Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax + Bluetooth v5.0 |
重量 | 約 1.73kg |
外観:DAIV 5P
ここでは、「DAIV 5P」の外観を確認しました。
キーボードやスライドパッド、入出力端子などについても併せて確認しています。
本体外観および添付品:DAIV 5P
本体と添付品についてです。本体とACアダプター、電源ケーブルそれ以外にマニュアル類が添付されています。
マニュアル類としては、クリエイター向けノートPCブランドのため、「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」のライセンスが付属しています。
イラストをメインとしたノートPCを探している方にはうれしい対応です。
本体裏面:DAIV 5P
本体裏側のゴムの部分ですが、奥側はかなり大きく左右に分かれています。
手前のゴムの部分は小さいですが高さは十分で、これなら排熱にも問題はないでしょう。
本体右側:DAIV 5P
micro SDカードリーダーとUSB3.0 (5Gbps)が確認できます。
micro SDカードリーダーの位置は利用シーンを考えると手前過ぎないため、こちらの位置が良いでしょう。
本体背面:DAIV 5P
画像左側から、USB3.1(Type-C) x 1、HDMI x 1、有線LAN x 1、電源となっています。
据え置きで利用するなら、電源や外部ディスプレイ出力、有線LANといった常時利用することが多いケーブル類が背面に集中しています。
ディスプレイがフラットにならないのは仕方ありませんが、対面で説明したりするようなシーンがない、制作用途なら十分といえます。
本体左側:DAIV 5P
画像左側から、セキュリティロック、USB3.1(Type-A) x 1、マイクロホンジャック、ヘッドホンジャックとなっています。
USB 3.1 Type-Aポートがこちらにあると周辺機器の接続の幅も広がりますし邪魔になりません。ただ配置はファンの向こう側の方がよいなぁと。
常設するケーブルが通気口の邪魔になり熱がこもらないように注意しておきたいところです。
ディスプレイ:DAIV 5P
ディスプレイはノングレア(非光沢)ということで映り込みはそこまでありません。
ディスプレイが開くのはここまで。フラットにはなりませんが、標準的な開度です。
背面にケーブルディスプレイ等の外部接続端子があるため、フラットになりません。逆にここまで開けば問題ないといえます。
キーボードとスライドパッド:DAIV 5P
やはり、入力デバイスの使い勝手は大事です。
ここでは、キーボードとスライドパッドの使い勝手を確認しました。
キーボード:DAIV 5P
電源ボタンが独立しており、性能をコントロールするボタンが搭載しています。
持ち運ぶなら、バッテリー重視とボタン一つで変更できるのは良いと思います。
特徴的なのは、テンキーです。3列タイプの特殊なものですが、数字入力が多い方やテンキーをゲームで利用する方には良いかと。
気になるなら、別途キーボードを準備しても良いかもしれません。
スライドパッド:DAIV 5P
スライドパッドは手持ちのiPhone 8と比較してしてひとまわり大きい。
複数タッチジェスチャーにも対応しており、画面スクロールなども可能です。
スライドパッド左上をダブルタップすることで、スライドパッドを無効にできるのはタイプ中にカーソルがどこかに行ってしまうのを抑えることができるのでうまく使いたいところです。
各種ベンチマーク
ここではPCの性能を確認するため、各種ベンチマーク結果を確認します。
クリエイターノートPCとはいえクリエイティブ作業も可能なモデルですので、複数のベンチマーク結果をご紹介。
CINEBENCH R23ベンチマーク結果:DAIV 5P
CPU名 | 結果 |
---|---|
Intel Core i7-10610U | 2696pts |
Intel Core i7-1065G7 | 3824pts |
Intel Core i7-1165G7 | 3706pts |
AMD Ryzen 5 4500U | 5428pts |
Intel Core i9-10885H | 7323pts |
Intel Core i7-10750H | 7338pts |
Intel Core i7-11800H | 8776pts |
Intel Core i7-10870H | 10022pts |
AMD Ryzen 9 5900HS | 11228pts |
ノート用CPUを搭載していますが、思ったよりスコアが伸びていません。
第10世代Intel Core i7と同等の結果になっています。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) では、「9625pts」と1割程度高い結果となっています。
CrystalDiskMark ベンチマーク結果:DAIV 5P
NVMe M.2 SSDでも高速な部類。搭載されていたSSDは「ADATA SX60000PNP」です。
シーケンシャルリードが「2,100 MB/s」と標準的で、想定通りの結果となりました。
DQ10 ベンチマーク結果:DAIV 5P
ゲームでも軽量な部類のゲームタイトルとして、DQ10のベンチマーク結果です。
GeForce RTX 3000番台の中でも一番下となりますが、十分高性能。DQ10のベンチマークはCPU性能も結果に大きく反映されるため、CPU性能も十分高いです。
FF14 ベンチマーク結果:DAIV 5P
ゲームタイトルの中でも、中級クラスとして代表的なFINAL FANTASY ⅩⅣのベンチマーク結果です。
設定は「最高品質 1920×1080」で、「とても快適」でした。
結果から見ると、GeForce GTX 1650 SUPERと同等の結果となりました。そう考えると、FF14の推奨スペックと同等か少し低いといったレベル。
画質を調整すれば、多少負荷のかかるシーンでも十分快適に楽しめます。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) では、「13482pts」と1割近く高い結果となっています。
FF15 ベンチマーク結果:DAIV 5P
ゲームタイトルの中でも高負荷なタイトルとしてFINAL FANTASY ⅩⅤのベンチマーク結果です。
設定は「高品質 1920×1080」で、「やや快適」でした。この結果から見ると画質を落とせば楽しめますが、負荷の高い場面では少しもたつく場面もありそうです。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) では、「5219pts」と1割近く高い結果となっています。
Adobe PhotoShop ベンチマーク結果:DAIV 5P
Adobe Photoshopのベンチマークの結果としては、「767」
CPU性能が高くグラフィックス性能も十分で、メモリも32GBと十分。
この性能なら、写真加工やRAW現像といった内容ならデスクトップPCと比較しても遜色ないレベルです。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) では、「927pts」とかなり高い結果となっています。
Adobe Premiere Pro ベンチマーク結果:DAIV 5P
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」のベンチマーク結果です。
Photoshopと比較しても高い性能が要求される「Premiere Pro」ですが、結果としてはかなり高い結果です。
この結果は、グラフィックス性能よりも、CPUの性能とメモリが大きく影響しているといえます。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) では、「750」と1割近く高い結果となっています。
高画質の動画を快適に編集をするなら、もう1ランク上のPC「DAIV 5N」を選択しメモリをさらに増やしても良いでしょう。
Blender ベンチマーク結果:DAIV 5P
無料の3DCGソフト「Blender」のベンチマーク結果です。
結果としては、「BMW27」で1分10秒程度。この状態だとかなり精巧な3DCGも快適です。
「DAIV 5P」の旧モデルと比較して3分の1とかなり短時間の結果で、かなり高性能。
なお、同一スペックでメモリが32GBのG-Tune E5 (プレミアムモデル) と、大きな違いはありませんでした。
最後に
今回は、DAIV 5Pを確認しました。
15.6インチ液晶ディスプレイを登載しており、重量は約 1.73kgと標準的です。
クリエイター向けノートPCとして考えると、入門機としてだけでなくグラフィックデザインだけでなく、動画編集も可能なノートPCでした。
また、本モデルの特徴として、「DAIV 5N」同様カスタマイズでSSDを追加し、デュアルストレージが可能な点です。
結論としては、本格的なグラフィックデザイン用のノートPCを探している方や、グラフィックデザインだけでなく、動画編集も行いたいクリエイター向けノートPCです。
今回、兄弟モデルである「G-Tune E5 (プレミアムモデル) 」メモリ32GBと本モデル16GBと違いはメモリ容量と記憶装置の容量のみです。
ベンチマークの結果を見ると、メモリ32GBの方が高い性能を発揮していることがわかります。
予算が許すなら、メモリ32GBモデルも選択肢に入れておくと良いでしょう。
※内容は公開当時の内容であり、現在と異なる場合があります。