今回は、
マウスコンピューターの15.6インチ液晶ディスプレイを搭載したクリエイター向けノートPC
「DAIV NG5800」シリーズの
のレビューとなります。
※マウスコンピューター様のご厚意により、実機をお借りしてのレビューとなります。
※レビュー内容は、CPU変更前のモデルである第8世代CPUを搭載した「DAIV-NG5800」となります。
※メーカーのラインアップの名称変更に伴い、「DAIV 5N」へ名称を変更してます。
本製品のポイントは、
・薄型デザイン&狭額縁(ナローベゼル)の大きめ液晶を搭載
・液晶ディスプレイがNTSC比 約72%(参考値 sRGB比換算 約102%に相当)
・マルチスレッド/高速処理に強いインテル® Core™ i7-8750H プロセッサーを採用
・写真などの画像編集だけでなく、高解像の映像編集など高負荷のかかる作業をより快適に行うことが可能な GeForce® RTX 2060 を搭載
ということで。
前回レビューした、「DAIV NG-5510シリーズ」の
の上位モデルと考えるとわかりやすいですね。
ぎりぎり通勤カバンに入るサイズなのは、
「DAIV-NG5510」シリーズと同様ですが、
ただし、ちょっと厚みがあるので注意が必要です。
また、天板が触ったあとが残るのが気になるところ。
自宅で、クリエイティブ作業をするには十分ですし、家族で共用するPCとしても良いでしょう。
ただ、家族で共用する場合は、記憶容量の多いHDDを追加したモデルのほうが良い場合もあるかと。
【レビュー】「DAIV-NG5510」「DAIV-NG5800」「DAIV-NG7700」を梱包、外観、性能から比較 #マウスコンピューター #DAIV | Windowsレジストリ置き場
目次
DAIV-NG5800ラインアップは5機種
現在販売されているラインアップについては、5機種
CPU | インテル® Core™ i7-8750H |
グラフィックス | GeForce® RTX 2060 |
液晶ディスプレイ | 15.6型 フルHDノングレア |
については共通です。
ラインアップ | メモリ | 記憶装置 |
DAIV-NG5800S1-S2 | 8GB | 240GB SSD |
DAIV-NG5800M1-S5 | 16GB | 480GB SSD |
DAIV-NG5800U1-M2SH5 | 32GB | 512GB Intel 660p NVMe対応 M.2 SSD/2TB HDD |
DAIV-NG5800U1-M2SS | 32GB | 256GB NVMe対応 M.2 SSD/256GB NVMe対応 M.2 SSD |
DAIV-NG5800U1-VG | 32GB | 512GB Samsung PM981 NVMe対応 M.2 SSD/512GB Samsung PM981 NVMe対応 M.2 SSD/1TB Crucial MX500 SSD |
大きく分けて、3種類
SSDのみを搭載したモデル
高速SSDを搭載しセカンドドライブを搭載したオールラウンドモデル
高速SSDを2つ搭載し、さらにデータ保存用に1つ大容量のSSDを搭載した高性能モデル
となります。
今回レビューする「DAIV DAIV-NG5800M1-S5」については、
そんな中でも下位にあたりますが、ベースとなる機種と考えられるため、用途によってどこをカスタマイズすると良いか
といった面も踏まえ、確認します。
DAIV-NG5800 外観
この製品の売りは、
「DAIV-NG5510」シリーズ同様
狭ベゼル液晶ディスプレイ
そして、
高性能グラフィックス「GeForce RTX 2060」を搭載していること
これを踏まえ、ポイントを確認します。
DAIV-NG5800 本体外観および添付品一覧
本体とACアダプターだけでなくマニュアル類。
こちらは、マウスコンピューターだと違いはありません。
マニュアル類にネジが付属
いままで多くの機種を見てきましたが、こういったモデルはありませんでした。
こちらについては、後程解説。
DAIV-NG5800 本体裏側|バッテリー取り付けにドライバが必要
バッテリーを取り付けにあたり、多くのモデルがスライド式で取り付けが可能ですが、
本モデルはネジ式。
マニュアルに添付されていたネジはこちらで利用することがわかりました。
スペースを確保するために、ネジ式になったということでしょうか?
DAIV-NG5800 本体背面|ディスプレイおよびUSB、有線LAN、電源が集中
こちらは、ACアダプターだけでなく、ディスプレイケーブルLANケーブルと据え置きで利用する際のケーブルが集中しています。
また、マウスやキーボードにも利用可能なUSB3.0の端子があるのも特徴ですね。
DAIV-NG5800 本体右側|USB3.0と Thunderbolt™ 3 対応USB3.1を搭載
右側には端子がほぼありません。
こちらは、一時的にUSBメモリや外付けHDDを取り付け用と考えると良いでしょう。
スッキリしているのでこれはこれで好印象。
DAIV-NG5800 本体左側|USB3.0ポートとマイクとヘッドホン用ジャックのみ
USB3.0ポートとマイクとイヤホン用のジャックのみです。
全体的に入出力端子より、排熱重視の構成になっていると考えるのが良いでしょう。
DAIV-NG5800 本体外観感想|入出力端子は少なめで必要最低限
見る限りUSB3.0のポートが3つ
そして、Type-Cが2つと全部で5つです。
マウスとプリンターで2つ利用しても一時的な周辺機器の接続も可能ですし。
ただ、ペンタブなどを取り付けるとなると、厳しくなってきます。
持ち運ぶことを考えるなら、Bluetuothでマウスを接続しておけば1ポート空きができるので、
余裕があればbluetouth対応マウスを合わせて購入しておくと良いでしょう。
DAIV NG5800 電源、キーボードとスライドパッド
では入力装置である、
・キーボード
・スライドパッド
についてです。
DAIV NG5800 電源ボタンとランプ表示
電源ボタンはキーボードの右上
これは電源OFF状態です。
こちらが電源を入れた状態。
電源ボタン横にランプがあり点灯しているのがわかります。
DAIV NG5800 指紋認証付きスライドパッド|デザインが特徴的な指紋認証
こちらのスライドパッドでびっくりしたのが、
指紋認証の位置。
大体の機種は、スライドパッドに指紋認証の機能が搭載されていても、
個別に枠があるのですがこちらは、必要時にバックライトが点灯。
これは、人を選ぶかと思いますが、使ってみて認証しづらいということはありませんでした。
DAIV-NG5800 キーボード|一部のキーが気になるが問題ないレベル
入力装置のメインとなるキーボードやはり使い勝手は気になります。
気になるポイントは、
やはり矢印キー周辺。
右側シフトキーが半分のサイズであったり、
テンキーの「0」が半分だったり。
他社のキーボードで使いやすいと思ったモデルでは、
矢印キーを1列下にさげ、矢印のみ一段下側に飛び出したモデルです。
こうした場合、右側シフトキーやテンキーの「0」が元のサイズに近い形で利用できる構成になるかと。
その他機器との兼ね合いを考えると、難しい面もあるかもしれませんが、
目に見える点だけに、がんばってほしいところです。
バックライトを点灯している状態です。
色はいろいろ調整できるので、気分転換に変更してみるのも良いでしょう。
※私は白だけで十分です。
DAIV-NG5800 内蔵カメラ
こちらは、
内蔵カメラです。
ディスプレイの上部にあり、SkypeやZOOMといったソフトでの利用も問題なさそうです。
液晶ディスプレイ|ノングレアのため映り込みも少ない
ノングレアですのでもともの映り込みはすくないわけですが、
イメージとして紹介。
今回利用したのは以下の2つ
なんとなく映り込みがわかりますが、
ぼやけて映り込んでいるのがわかります。
各種ベンチマーク|グラフィックスが高性能なため、CPUの性能が足を引っ張る
専用グラフィックスである「Geforce RTX 2060」高性能なだけにCPUがCore i7であってもノート用であるため
デスクトップPCでいえば「Intel Core i5」相当
これは結構バランスが気になるところ。
ただ、現在販売されているグラフィックスであれば、「GeForce GTX 1060」か「GeFore GTX 1660」あたり。
販売時期が少し遅れたことから採用は難しい結果となったのでしょう。
DAIV-NG5800|CINEBENCH R15
デスクトップ用CPUの第3世代Core i7と同等の性能です。
コア数も一緒であることから大きく違いがないことがわかります。
DAIV-NG5800|CINEBENCH R20
こちらから見ると、
デスクトップ用第7世代Intel Core i7 と同等であることがわかります。
なお、現在販売されている
第8世代、第9世代のCore i5 と第7世代のCore i5が同等であることから、
デスクトップ用Core i5と同等の性能であると判断すると良いでしょう。
DAIV-NG5800|V-RAY Benchmark
時間を見ると、CPUよりグラフィックスのほうが短時間で終了しています。
最後に|グラフィックスが高性能だがCPU性能が正直もう少し欲しい
外観と性能面を確認しました。
やはり、キーボード。
「DAIV-NG5510」に比べ、標準的なキーボードに近く使いやすさを考えるとこちらでしょう。
ただし、重量は
「DAIV-NG5510」が約2.0kgに対し、
「DAIV-NG5800」が約2.4kg
ACアダプターも高性能なグラフィックスを搭載していることからその差は広がります。
そのため、持ち運びを優先するなら、
という選び方も良いでしょう。
ただ、どちらも液晶ディスプレイは、sRGB、Adobe RGBの値が同一であることから同一のものを利用していると考えられるため、
厳格な色を求めるなら、
「DAIV-NG7700」
か、キャリブレーション可能な液晶ディスプレイを外付けで取り付けることを前提で購入するとよさそうです。
オプションにラインアップがありますので、そのあたりはメーカー側も考えてるかと。
とはいえ、家庭で1台購入するならこのモデルは十分な性能です。
持ち運ばなくても、使わないときにしまっておいたりすることを考えると選択肢の1つとして問題ないノートPCでした。
ではでは。